概要
EDGE Südkreuzは、二つの建物からなるオフィス群で、いずれもモジュラー式の木造ハイブリッド工法が採用されている。その工法における建物としては、ドイツ最大のものである。また、自然要素に基づいた考え方を採用し、環境にも配慮した建物として設計されている。 現在は、スウェーデンの大手エネルギー会社Vattenfall(ヴァッテンフォール)が入居しており、当社のドイツ本社ビルとして機能している。 EDGE Südkreuzがあるこの地域は、ベルリン市の都市開発区域に指定されており、最寄りのSüdkreuz駅と隣駅のSchöneberg駅の間のエリアにおいて、住宅や、オフィスのプロジェクトなどの多彩な組み合わせによって、新しい都市機能を持った場所として開発される予定である。
特徴
建物の中心となる床面積約1,600平米のアトリウムは、木造トラス構造の上に透明なETFEフィルム膜構造(フッ素樹脂フィルム)の屋根で覆われている。 アトリウムの床から木のように伸びた4つの大きなプラットフォームは、階段やブリッジを介してアトリウムとオフィスフロアをつなぎ、その上での交流スペースも提供している。 ラウンジやカフェなどのコミュニケーションエリアは主にこのアトリウムの中に集中している。5階には、クロスラミネート材で屋根を仕上げた屋上テラスが配置されている。 アトリウムに面するオフィスの間取りは、フレキシブルなモジュール式グリッドに基づいており、様々な働き方に対応した設計がされている。建物内の全階には、コミュニケーションを促進するためのオープンスペース、集中するためのプライベートスペース、その他会議室や、非公式な交流のためのエリアが設けられている。
環境配慮とサスティナビリティ
EDGE Südkreuzの環境配慮や持続可能性への取り組みは非常に高い評価を得ており、WELLプラチナおよびDGNBプラチナの認証を獲得している。 建物の建設にあたっては、CO2排出量と施設の重量を可能な限り削減し、リサイクル可能で持続可能な材料を使用することに重点が置かれている。 ファサードは、耐候性に優れたガラス繊維コンクリート・パネルで構成され、1平方メートルあたりの重量はわずか30キロかつ、約80%がリサイクル可能で、特殊な表面構造により脱炭素効果もある。
アトリウムに設けられたETFEフィルム膜構造の屋根は、アトリウムとその周辺のオフィススペースの日射量や温度によって調節され、四季を通じて快適な職場環境を作り出すことを可能としている。 その他にも、建物内にスマートテクノロジーが導入されており、デジタル技術とデータの活用により、実際の使用に適応した効率的で持続可能な建築を実現し、運営時に排出されるエネルギーを最小限に抑えている。